顎関節症は「関節の病気」というイメージをお持ちではありませんか?実は、顎関節症は筋肉の状態が大きく影響することで、発症していると考えられています。この記事では、顎関節症と筋肉の関係を解説しています。この記事を参考に顎関節症のことを正しく理解し、顎関節症の正しいセルフケアや予防、症状緩和に役立てましょう。また、顎関節症は痛みがないこともあるため、病院を受診しないケースも多いです。顎関節症の本当の原因を知り、受診の重要性に気づくきっかけにしてください。
顎関節症は「関節の病気」というイメージをお持ちではありませんか?実は、顎関節症は筋肉の状態が大きく影響することで、発症していると考えられています。この記事では、顎関節症と筋肉の関係を解説しています。この記事を参考に顎関節症のことを正しく理解し、顎関節症の正しいセルフケアや予防、症状緩和に役立てましょう。また、顎関節症は痛みがないこともあるため、病院を受診しないケースも多いです。顎関節症の本当の原因を知り、受診の重要性に気づくきっかけにしてください。
この記事の目次
「関節症」という名前の影響からか、顎関節症は関節の病気というイメージが強いのではないでしょうか。しかし顎関節症は、実は筋肉の働きに異常が出ることでも発生します。
顎関節症では、主に以下のような症状が見られます。
・口が途中までしか開かない
・口を開けようとすると顎関節や筋肉が痛む
・口を開けると関節付近で音が鳴る
ちなみに、噛むときに使う筋肉(咬筋・側頭筋)の痛みは、顎関節症の代表的な症状のひとつです。このような症状があるときは、顎を動かす筋肉が原因で顎関節症が起こっている可能性があります。
物を噛むときだけでなく、上下の歯が少し触れているだけでも顎の筋肉は使われます。この状態が長時間続けば筋肉の疲労が蓄積し、同じ姿勢でいることで血行不良が起こる可能性もあります。
そのほか、口を閉じるときのクセやパソコンなどの長時間の使用が顎の筋肉に悪影響を与えて、顎関節症を引き起こすケースも少なくありません。自分が想像している以上に顎の筋肉は酷使されているので、顎の筋肉は意識的してケアしていくことが重要です。
顎の開閉に関わる筋肉は、開口筋、閉口筋に大きく分かれます。その中でも、開口筋は前頸筋という8個の筋肉からなる筋肉群で、閉口筋は咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋(上頭)の4種類からなる筋肉群です。これらの筋肉が緩んだり、縮んだりすることで、口がスムーズに開閉します。
つまり、これらの筋肉が正しく緩んだり縮んだりできなくなると、口の開閉がスムーズにできなくなってしまいます。
噛合せが悪くなることも、顎関節症の発症に大きく関係しています。噛合せが悪くなることで関節や筋肉に過剰な負担がかかり、その影響により顎関節症を引き起こします。
夜中の歯ぎしりなども、顎関節症の原因のひとつです。歯ぎしりは、男性では最大で100kgもの力がかかるともいわれ、顎の関節に大きな負担になります。
また、強い力で歯をギシギシとこすり合わせることになるので、歯の凸凹面などが削れて噛み合わせに悪影響が出てくることもあります。このように、歯ぎしりによる顎や歯の負担が蓄積することで、顎関節症が引き起こされるケースも多いです。
意外とあなどれないのが精神的要因です。ストレスは万病のもとと言われることもありますが、顎関節症も例外ではありません。人の身体はストレスがかかると、筋肉が緊張しやすくなります。そのため、アゴ周りの筋肉も硬直しやすくなり、その状態が長く続くと顎関節症が引き起こされる可能性があります。
また、歯ぎしりにもストレスが大きく関係しています。精神的負担は歯ぎしりの要因となるため、そのことが原因で顎に負担がかかり顎関節症を引き起こします。
家事や介護など、ぐっと力を入れる場面ではどうしても歯を食いしばりがちになります。1日に1回程度なら大きな問題はありませんが、歯を食いしばってしまうような状況が1日に何度もあるという方は、顎関節症になりやすいといえるでしょう。日頃自分が歯を食いしばって力を入れているようなことがないか、見なおしてみましょう。
荷物の積み下ろしがある仕事など、仕事によっては力を入れる場面が多い職業もあります。荷物を持つ際にはどうしても歯を食いしばりがちになるため、顎関節症が発生しやすくなります。また、仕事に対してストレスを感じている方も少なくありません。先に挙げたように、仕事によってストレスがかかり、それが顎関節症を引き起こしている可能性もあります。
ライン作業やデスクワークなど、職業によっては長時間同じ姿勢を取らなくてはいけないこともあり、それが筋肉の緊張につながって、最終的に顎関節症という形で身体に現れるケースもあります。
先にも挙げましたが、精神的ストレスは顎関節症の原因のひとつです。精神的なストレスは筋肉を緊張させるためアゴ周りの筋肉も固くなり、顎関節に支障をきたしたり、筋肉自体に痛みが走ったりすることがあります。ストレスで歯ぎしりをすることがある場合は、顎の筋肉が寝ているときにも使われることになるので、アゴ周りの筋肉に余計に負担がかかります。
女性は男性と比べて比較的感受性が高いといわれています。男性よりも骨格、靭帯などの身体の構造が弱く、女性ホルモンなどの影響も受けやすいことなどが原因で、顎関節症につながることがあります。20〜30代の女性に顎関節症が多い傾向にあるのも、そうしたことが影響していると考えられます。
ストレスによる顎関節症は女性に多く、10代なかば頃からは受験勉強などの精神的な負担と骨格の成長変化などが原因で発症し、10代なかば頃から罹患者は増えだし20〜30代にかけてどんどんと顎関節症患者が増えていきます。
睡眠不足は筋肉の緊張を促進します。寝不足は身体に疲労を溜めやすくしますが、それが筋肉の伸縮性を失わせて、顎関節症を進行させる可能性があります。顎関節症を改善するには、睡眠不足を解消することが重要です。もし、睡眠習慣が乱れているのなら、しっかりと睡眠時間を確保できるようなライフスタイルにするために生活習慣を見なおしましょう。
頬づえは顎の骨格に悪影響をもたらします。過度に顎に力かかり、左右のバランスも偏りやすくなり、噛合せなどにも悪影響が出ることもあります。頬づえは癖になりやすく、日常化してしまうと顎関節症引き起こす要因になりかねません。
姿勢が悪いと身体が歪み、バランスが崩れ、その影響が顎の骨や筋肉などに影響してくる場合があります。悪い姿勢を長時間続けなければいけない、正しい姿勢が身についていない方は、常に姿勢をよくするように心がけましょう。
肩こりなど、身体の一部が凝っていることでも顎関節症は悪化します。なるべく身体をほぐすようにストレッチしたり、湯船につかり血行を促したり、全身マッサージを受けるなど、身体をほぐすことをおすすめします。
顎関節症の症状を緩和させるためには、顎のストレッチやマッサージがおすすめです。これらのストレッチやマッサージは、ネット上などでも情報収取ができますが、自己流ではなく、歯科口腔外科のお医者さんにやり方などを確認してから行ってください。間違った方法でストレッチやマッサージをすると、顎関節症の症状が悪化する場合があります。
顎関節症の症状を緩和したいときは、歯科口腔外科などのお医者さんに相談するようにしましょう。顎関節症に限らず、症状緩和のためには原因究明が必要であり、原因によっては取るべき対策も変わってきます。
顎の違和感だけで歯医者さんを受診することに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、歯医者さんでは状態に応じた適切な治療をしてもらえますし、ストレッチやマッサージなど、おすすめのセルフケアなども指導してもらえます。早期に治療を始めた方が治療期間が短くなることが期待できますので、思いあたる症状があるときは痛みがなくても早めに受診するようにしましょう。
顎関節症は関節だけの問題でなく、周囲の筋肉が関係しています。顎の開閉だけでなく、ちょっとした食いしばりや、長時間の同姿勢などが影響することもあるため、顎関節症の症状がはっきり現れていない人も注意が必要です。また、顎関節症は、放っておいて治るものではありません。比較的年齢が若く、ストレスなどによる筋肉の疲労や過緊張が原因である可能性の高い顎関節症は、投薬などによって比較的早期に治癒する場合も多いので、早めに専門医に受診しましょう。
出身校:大阪大学
血液型:O型
誕生日:1956/11/09
出身地:大阪府
趣味・特技:料理