大きい口内炎が心配…大きい原因とその対処法

大きい口内炎が心配…大きい原因とその対処法

いつもより大きい口内炎ができると、「何かあるのでは…」と不安になるものです。ただでさえ痛んだりしみたりと不快な口内炎…。早く解決したいと思う人も多いでしょう。この記事では、大きな口内炎にはどんな原因があるのかを学び、その対処法もあわせて、正体に迫っていきます。

 

これまで「口内炎なんて放っておけばいい…」と思っていた人は、考えを改めて口内炎治療について真面目に考えてみましょう。軽視していると、怖い病気が潜んでいる可能性もあるので注意です。

 

この記事の目次

大きな口内炎の正体とは?

1-1 アフタ性口内炎が巨大化した潰瘍に

一般的な口内炎のアフタ性口内炎は、だいたい5〜6mm以下です。それ以上大きく、6mmを超えるものなら潰瘍と呼ばれます。潰瘍と聞くと一気に不安感が増しますよね。アフタ性口内炎はよくある口内炎で、複数の口内炎が繋がって大きな口内炎のようになる場合もあります。
お医者さんでは、通常のアフタ性口内炎の治療と同じく、塗り薬などで対処していきます。

 

 

1-2 口腔がん

口の中にできるガンを総称して口腔がんといいます。歯肉にできれば歯肉ガン、舌にできれば舌ガン、口腔底にできれば口腔底ガンなど、できる場所によって呼び名が変わります。初期の症状はなかなか治らない口内炎といった印象ですが、それが長引き、悪化していくのが特徴です。

 

そのため、2週間以上治らない口内炎があれば、ガンを疑って病院へ出向くのがおすすめです。口腔がんの特徴は、日々悪化していく点にあり、いつかは治る口内炎のように改善することはありません。大きくなって改善が見られなければ、口腔がんかもしれませんので、早めに歯科口腔外科などの専門医に診てもらうようにしましょう。もちろん勝手に治るものではありませんので、放置するのは危険です。

 

大きな口内炎はどこでもできる?

2-1 口の中ならどこでも!

アフタ性口内炎は、大きさに関わらず口の中ならどこにでも発生します。歯茎や頬の内側、舌、唇、上顎、扁桃腺の近くなどにもできてしまうので、場所によって種類が見分けられることもありません。ただし、口内炎は5〜6mm以下のものという定義があるので、これ以上大きなものであれば潰瘍と呼ばれますが、大きさ以外はアフタ性口内炎と同じものになります。治療法も同じです。

 

他の口内炎を取り上げてみても、ウイルス性口内炎は唇付近にできやすい傾向にありますが、歯茎や舌先など、1つの場所にできるわけではありません。また、口腔ガンなども、これといった決まった場所があるわけではありません。舌の上にできたからガンではない、ひどい口内炎ではないといったことは一概に言えませんので注意しましょう。

 

大きな口内炎ができる原因とは

3-1 一般的な口内炎は免疫低下が原因?

アフタ性口内炎が2つ連なって大きな口内炎となっていることもあります。その場合、免疫低下が主な原因である可能性が高いです。最近風邪をひいたりしていないか、体調不良がないか、疲労やストレスが溜まっていないかなど、免疫低下の原因がないか思い返してみましょう。
もちろん病院で薬をもらったりするのもいいですが、免疫が下がるような生活習慣が身についてしまっている場合、結局またすぐに再発してしまいかねません。根本的なところから、口内炎を予防・対処していくことが大切です。

 

とくに口の中にたくさんのアフタ性口内炎ができていたり、連なっていたりする場合は、免疫がかなり落ちているかもしれません。免疫が高まるよう、睡眠習慣や食事などの基本的にな生活習慣から見直すことを心がけて生活してくださいね。

 

3-2 ビタミン不足が関係

栄養バランスの偏りはもちろんですが、そのなかでも特にビタミン不足は口内炎に深く影響します。
ビタミンは十分摂取しているという人も、ビタミン不足は食事からの摂取が少ない、喫煙をする、紫外線を浴びる、砂糖を摂取しすぎるなどの行為を日常的に行っていれば、ビタミン消費量が多くなり、ビタミン不足が生じているかもしれません。「私は十分なビタミンを摂っている」という人も、生活習慣によってはビタミンが不足している可能性がゼロではありませんので、頭に入れておきましょう。

 

3-3 口の中が不衛生

歯みがきやうがいをちゃんとしているからといって、口の中が清潔とは限りません。
例えば、ストレスがたまると口の中が乾燥しやすくなります。そして、乾燥した口内は細菌の繁殖を招きます。その結果、口の中は不衛生になり、口内炎などが発生しやすくなるのです。
また、喫煙も乾燥を引き起こす原因となります。ニコチン性口内炎という病気もあるので、タバコを吸う人は口内炎トラブルに注意しましょう。

 

3-4 口の中を傷つけないように

普段使う歯みがき粉や洗口液が口の中を傷つけていることもあります。
口内炎は傷から発展してしまうこともあるので、なるべく口の中を刺激しないデンタルケア製品を使うことも大切です。もし、あなたの歯みがき粉や洗口液に「ラウリル硫酸ナトリウム」などが含まれていると、それが粘膜を刺激しているかもしれません。きれいにしているつもりが、逆に悪化の要因になっているという本末転倒になっている可能性もあるので、使っている製品を改めて見直してみてください。

 

できるだけ早めに病院へ

4-1 完治までは2週間程度

口内炎の完治までの目安は2週間程度です。それ以上経っても治らない場合は、他の疾患の可能性も疑って、必ずお医者さんで診てもらうようにしましょう。「口内炎くらいで…」と、病院へ行かないでいると、それがガンなどの別の病気を見逃すことになるかもしれません。場合によっては、普通の口内炎でも完治までに2週間以上かかることもありますが、最悪の可能性も考えてなるべく早めに診てもらったほうが安心です。

 

4-2 口内炎は内臓疾患のサイン?

なかには、内臓疾患のために内臓機能が低下し、それが原因で異常な大きさの口内炎に発展している可能性もあります。他の病気で免疫力が落ちたことから口内炎につながっているのです。できるだけ早めにお医者さんに行くことは、内臓疾患の早期発見に役立ちます。憂うつな口内炎をいち早く改善させるためにも、早めにお医者さんに見てもらって、他の疾患があればそちらと同時に治療を進めていきましょう。

 大きな口内炎は痛みも強かったり、不快感があったりととにかく憂うつなものです。口内炎で病院なんて…と、我慢をせずに、早めの受診を心がけましょう。小さなものでも、広範囲にできたり、大量にできたりする場合は不安なものです。この場合も、お医者さんに相談してみるのが安心です。胃腸が弱っているなどの別の不調に気づくきっかけにもなるので、口内炎を体調のバロメーターと捉えて、放っておかずにきちんと調べてもらうようにしましょう。

【今日、求めていた歯医者さんが見つかる】

>>今日診てくれる歯医者さんを探す

>>明日予約の空きがある歯医者さんを探す

>>痛みが少ない治療の歯医者さんを探す

>>女性医師がいる歯医者さんを探す

>>駅から近い歯医者さんを探す

>>夜中20時~診療OK!の歯医者さんを探す

>>個室がある歯医者さんを探す

>>キッズルームがある歯医者さんを探す

 

監修日:2017年06月08日
遠藤三樹夫 先生監修
経歴・プロフィール

出身校:大阪大学
血液型:O型
誕生日:1956/11/09
出身地:大阪府
趣味・特技:料理