胃(消化器)からくる口臭をどうにかしたい!効果的な予防法

胃(消化器)からくる口臭をどうにかしたい!効果的な予防法

口臭にも種類があります。

① 口の中に原因がある場合
② 口の中でなく胃や腸などの消化器に問題がある場合
③ 自臭症(他の人は感じないのに自分の口の中はくさいと思い込んでいる)の場合

 

 

この記事の目次

口臭の種類

① 口の中に原因がある場合

口の中の清掃が不十分で、プラークと言われる細菌のかたまりが口の中に残っていたり、歯石がついている場合や歯に虫歯があることで口臭がする場合があるので、口臭がする場合にはまずは歯科を受診して、お口の中に問題があるかどうかのチェックをおすすめします。

 

② 口の中でなく胃や腸などの消化器に問題がある場合

お口の中の治療はしているのに、まだ口臭が気になる場合は胃や腸などの消化器に問題があるのかもしれません。この場合は医科の受診をおすすめします。

 

③ 自臭症(他の人は感じないのに自分の口の中はくさいと思い込んでいる)の場合

①でも②でもないのに臭いが気になって仕方ない場合は口の臭いを大学病院などで口臭測定器で調べてもらうとよいかもしれません。

 

胃腸の調子をととのえるのが改善策

身近でできる口臭予防法

消化器系の機能低下で発生する胃からくる口臭。一番の改善策は、胃腸の調子を整えることです。そのためには、以下のようなポイントに気をつけながら生活しなければいけません。

 

・ストレスを溜めない

ストレスが溜まると、胃酸が多く分泌されて胃での消化機能が低下してしまいます。ストレスは溜めすぎると胃潰瘍などの別の疾患にも繋がりますので、口臭予防のためだけでなく、普段からストレスを溜めないように気をつけましょう。

 

・胃腸に負担のかかる食事をしない

消化の悪い食べ物を食べると、胃腸に負担をかけて消化不良を起こします。油もの、甘いもの、冷たいもの、酸味の強い果物や野菜、食物繊維が豊富なもの、唐辛子などの刺激物は、胃腸に負担をかけるものです。他にも、ファストフードやインスタント食品も消化に悪い食べ物です。

 

・暴飲暴食を避ける

たくさんのものを食べたり飲んだりすれば、胃に負担がかかります。暴飲暴食は消化不良の大きな原因になりますので、食べ物でストレスを発散するなどの行為も注意しましょう。

 

・野菜など栄養バランスのいい食事にする

消化器系の機能低下を防ぐためには、そもそも身体の機能が整っていることが大切になります。そのためには、普段から栄養バランスの整った食事を食べるようにして、身体の調子を整えることが大切です。偏った食事をしている人は、まずはバランスの整った食事をするように心がけてください。

 

・アルコールや喫煙は控える

アルコールや喫煙は胃腸に負担をかけます。疲れているとき、ストレスがたまっている時は、とくにアルコールや喫煙の影響を受けやすくなるので注意が必要です。胃からの口臭を感じたら、まずはアルコールや喫煙を控えるようにしましょう。

 

・しっかりと睡眠をとる

睡眠不足は、身体の調子を崩す原因になります。そのため、まずは睡眠をしっかり取って、身体の調子を整えましょう。睡眠不足は、それ自体が身体にとってはストレスです。精神的なストレスがない人も、睡眠不足などの身体的なストレスがある場合もありますので、日頃から気にかけて注意しましょう。

 

病院で不調の原因を調べる

思わぬ病気が関係していることもあるので、胃からくる口臭があれば病院でチェックするようにしましょう。
もし、胃が痛い、胸焼けするなどの自覚症状があれば、何らかの疾患が進行しているサインかもしれません。必ず病院へ行くようにして大事をとってください。
受診の際にどの診療科を選べばいいかわからないかもしれませんが、基本的には口臭は歯科口腔外科、または口臭外来を受診します。
すでに胃腸の調子が悪いのであれば、内科や消化器科で、身体の調子を診てもらっても助けになるでしょう。
病気としては、以下のような病気が考えられますので、参考にしてみてください。思い当たる病気があれば、すぐに受診してください。

 

口臭の原因となる病気

口臭が原因となる病気には、以下のような疾患が考えられます。

 

・胃炎、胃潰瘍
・十二指腸潰瘍
・胃がん
・逆流性食道炎
・ピロリ菌感染

 

「口臭がすでにある」「食前や食後になると、みぞおちあたりに違和感を感じる」という場合は、すぐに内科や消化器科で調べてもらったほうが安心です。がんなどの重大な疾患であることもありますので、早めに対処しましょう。
また、ピロリ菌は胃がんの原因になると言われています。今のうちに調べてピロリ菌を駆除しておけば、将来的にも安心です。

 

こんな生活習慣にも注意

朝はコーヒーだけ

朝ごはんを食べずにコーヒーだけを飲むのは口臭を発生しやすい生活習慣です。
空きっ腹にコーヒーを飲むと、胃酸が大量に分泌されて胃を痛める可能性があります。すると、胃腸の機能が低下して、消化不良を発生扠せやすい状態に。それが胃からくる口臭につながっている可能性もあります。
特にコーヒーは眠気覚ましに飲みますが、夜更かしなどをして生活習慣が乱れているなら、コーヒーの刺激でさらに胃腸の状態が悪化するかもしれません。必ず食後にコーヒーを飲むようにしましょう。
また、朝ごはんを食べないと咀嚼回数が大幅に少なくなります。すると、唾液の分泌が少なくなり、胃からの口臭だけでなく、口そのものからも口臭が発生しやすくなります。
加えて、コーヒーが口の中を酸性にするため、口の中はバクテリアが発生しやすい状態になります。この結果、さらに口からの口臭が発生しやすくなるでしょう。

 

夜は必ずお酒を飲む

お酒を飲むと、誰でもアルコール臭が発生しますよね。アルコール自体が不快感を感じさせることも多いので、まず、お酒を飲む人は他人に不快感を与えているかもしれません。
また、アルコールを飲むときには、一緒に食べる食事もおつまみなど、栄養バランスの偏ったものになりがちです。
アルコールが胃に負担をかけるのはもちろんですが、栄養バランスが偏って身体の調子も崩れやすくなるので、さらに口臭が発生しやすくなります。
他にも、たくさんお酒を飲むと、熟睡できなくなります。これが原因で睡眠不足の状態に陥ることも…。
アルコール臭、栄養バランスの乱れ、睡眠不足など、これらが重なって胃腸の調子を乱し、口臭を発生させている可能性はゼロではありません。口臭の原因は1つとは限らないのが、対策の難しいところです。

 

無理なダイエット

ダイエットをしていると、カロリーを気にして食べる食材が偏ったりします。カロリーばかりを気にして食事を選べば、必要な栄養素が不足しがちに…。体調が悪化してしまうことも考えられます。
また、食べ物によっては胃に良くないものばかりを食べている可能性も。添加物の多い加工品などを、知らず知らずのうちに食べているかもしれません。
食事の量や回数が減れば、それが原因で咀嚼回数も減ってしまいます。そうなれば唾液の分泌が減って、口の中に雑菌が発生しやすくなり、口臭が発生しやすくなってしまいます。口の中をきれいにしているのに口臭が気になる場合は、胃からの口臭の可能性が高いです。胃からくる口臭は硫黄のようなキツいニオイですが、自分で気づけるとは限りませんので、もし、口臭が気になったら、自分の胃腸を調べてみましょう。
すでに胃腸に違和感があるのなら内科や消化器科を受診して、口臭が気になるのであれば歯科口腔外科や口臭外来で相談してみましょう。大きな病気が隠されている可能性もあるので、軽視しないようにしましょう。

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監修日:2017年12月12日
鄭尚賢 先生監修
経歴

歯科医歴:11年
出身校:東京歯科大学