歯が生えてこない!これってまさか埋伏歯?原因と治療法は?

埋伏歯

子どもが6歳前後になると、乳歯が永久歯にどんどん生え変わっていく時期です。そんな中、一部の永久歯が生えてこないということがまれにあり、その原因が「埋伏歯」だったということがあります。お子さんの歯が生えてこないことはとても心配ですよね。今回は歯が生えてこない原因のひとつ「埋伏歯」の原因や治療法をご紹介します。

歯が生えてこない!これってまさか埋伏歯?原因と治療法は?


この記事の目次

1.歯が生えない原因

歯が生えてこない原因は、主に「先天性欠如」と「埋伏歯」という2つの原因があります。原因の1つ、「先天性欠如」とは、埋伏歯である永久歯の根がもともと生えていないことを言います。もう1つの「埋伏歯」については、永久歯はあるけれど実際に生えてこない、または歯茎や骨の中に埋まった状態のことを言います。歯が生えてこない場合、この2つが疑われると考えてよいでしょう。

2.埋伏歯とは

埋伏歯

歯の生えてこない原因の1つ、「埋伏歯」とはどんな病気なのでしょうか?
何が原因で、どのような状態を埋伏歯と呼ぶのか、埋伏歯の症状やなりやすい場所、埋伏歯になるとどのような問題があるのかを調べてみました。

2-1 埋伏歯の原因

埋伏歯の原因は、大きく分けると「遺伝的要素」「永久歯が生えてくる隙間がない」「歯と骨の癒着」の3つがあげられます。1つめの「遺伝的要素」は埋伏歯が1つではなく、いくつか発見された場合に考えられる原因で、埋伏歯のほとんどの原因は「永久歯が生えてくる隙間がない」「歯と骨の癒着」の2つが原因となっている場合が多いようです。

2-2 埋伏歯の症状

埋伏歯の症状は、歯が生えてこないというだけで、ほとんどの場合痛みなどの症状はありません。

しかし、永久歯が生えてこないことで噛み合わせがや歯並びが悪くなったり、のう胞ができたり、歯茎の炎症や細菌感染を起こしてしまったりする場合があります。また、埋伏歯はその位置や向きに異常がある場合が多く、埋まっている歯が周りの歯にぶつかり、最悪、歯の根を溶かしてしまうなんてこともあるようです。

2-3 埋伏歯になりやすい場所

埋伏歯はほとんどの場合永久歯におこる病気で、乳歯におこるということはほとんどありません。埋伏歯になりやすい場所は、上下奥にある通称「親知らず」と呼ばれる智歯、上あごの前歯や犬歯、小臼歯の順に多いようです。

時代とともに食生活が変わり、噛むことが少なくなったことによりあごが小さくなっている現代人は、歯が生えるスペースが足りなくなって埋伏歯になってしまうことも多いようです。

2-4 埋伏歯の問題

埋伏歯があっても、歯並びや噛み合わせもよくて、噛むことが十分にできていれば、特に問題はないので歯医者さんにいっても経過観察になる場合もあります。

しかし、埋伏歯があることで他の歯に悪影響をおよぼす恐れがある場合や、かみ合わせが悪くなる場合はすぐに治療をすることをすすめられるでしょう。

3.埋伏歯の種類

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歯が生えてこない病気、埋伏歯には場所や状態により種類があります。現在歯がどんな状態で、どの種類の埋伏歯かを知ることにより、正しい治療を受けることができるので、まずはしっかりと埋伏歯の種類を把握しておきましょう。

3-1 完全埋伏歯

完全埋伏歯とは、歯が骨の中にすべて埋まって見えない状態のことです。
この場合、歯は完全に埋まってしまって見えないので、きちんと歯の本数を数えなければ埋伏歯があると気付かないケースがあるようです。

3-2 不完全埋伏歯/半埋伏歯

歯の一部分が見えている状態の埋伏歯のことを「不完全埋伏歯」や「半埋伏歯」と呼びます。親知らずなどの奥歯がこの不完全埋伏歯の状態だと、歯磨きで完全にきれいにすることがなかなか難しく、虫歯になりやすいです。

また、この虫歯の状態を放置してしまうと、あごの骨のまで炎症を起こし重症化してしまうケースもあります。

3-3 水平埋伏智歯(親知らず)

あごの一番奥の歯、智歯が真横になった状態で埋まっていることを「水平埋伏智歯」といい、この状態の歯のことを通称「親知らず」と呼びます。この水平埋伏智歯は時間がたって徐々に生えてくることで、手前にある歯を圧迫してしまう可能性があり、そのことが原因で歯周病・虫歯などになったり、最悪、手前の歯や骨を溶かしたりすることがあるので、影響がある前に抜歯をすすめられることが多いようです。

3-4 埋伏過剰歯

現在、日本では健康な成人の歯の本数は28本プラス智歯といわれています。これ以外の歯が埋まっている状態のことを埋伏過剰歯(まいふくかじょうし)といいます。埋伏過剰歯は生えてきてから気づく場合と、完全に埋まっている状態では気づかないため、レントゲンなどをとった際に気づく場合が多いようです。

また、埋伏過剰歯は本来なくてもよい歯なので、生えてくることで歯ならびを悪くすることが多く、こちらも抜歯をすすめられることが多いでしょう。

4.埋伏歯の治療法

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埋伏歯を自分で見つけた際、痛みがないからといって自己判断で放置すると、虫歯や歯周病など、他の歯に悪影響がでてしまう可能性があります。

埋伏歯を見つけたら、まずはきちんと診察してもらい、必要であれば適切な治療を受けましょう。ここでは埋伏歯の治療にどのようなものがあるのかを紹介します。

4-1 抜歯

埋伏歯によって他の歯に悪影響が出てしまう場合に治療法として抜歯が選択されます。抜歯の方法は埋伏歯がどの種類でどのような状態かによって変わりますが、歯が埋まっている状態ということで、ふつうに生えている歯の抜歯より時間がかかることが多いようです。

特に骨の中まで埋まっている埋伏歯の場合は、骨や粘膜を切ったり削ったりなどの作業があるため難しい手術となります。その場合、通常の歯科ではなく歯科口腔外科での対応となります。はじめに通常の歯科を受診した場合は、紹介状を書いてもらい歯科口腔外科に行くようにするとよいでしょう。

4-2 牽引して矯正

見つかった埋伏歯が本来必要な歯で、治療によって生えさせることができるようであれば矯正という治療法が選択されます。矯正の方法は、歯茎や骨などを開窓したあと、特殊な専用ワイヤーなどで時間をかけて埋伏歯をひっぱって(牽引)正常な位置まで誘導するという方法です。

また、埋伏歯自体を矯正したあとに、噛み合わせや歯並びの調整で全体的な矯正が必要な場合もあります。

4-3 治療後(手術後)の注意点

埋伏歯の治療で抜歯や矯正などをした場合、手術した部分は感染の恐れがあります。患部をむやみに舌や手でさわったり、喫煙や患部周辺で食べ物を噛んだりするのは避けてください。

また、手術した日は安静にし、血行促進して出血を促してしまう恐れのある、アルコール摂取や長時間の入浴などもやめておきましょう。感染を防ぐための抗生剤がでることが多いので、処方された場合は、きちんと最後まで飲み切るようにしてください。

他にも、手術では部分麻酔を使用するため、その麻酔がいつまでたってもきれない、しびれが長時間続くなどの症状があったら早めに診察を受けましょう。

5.埋伏歯の治療費と保険適用

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埋伏歯を見つけたらきちんとした治療をしたいけど、どのくらいの費用がかかるのかわからないと不安ですよね。また、治療に保険は適用されるのかも知りたいポイントです。ここでは埋伏歯の治療費と保険適用について紹介します。

5-1 埋伏歯を治療できる歯科

埋伏歯を治療する場合は歯茎や骨、あごなども関わってくる場合が多いので、それらを一緒に見てくれる歯科口腔外科がオススメです。通常の歯科では、開窓手術などはおこなっていないため、治療は主に歯科口腔外科で行います。

セルフチェックで埋伏歯がわかった場合は、はじめから歯科口腔外科を受診するとよいでしょう。また、はじめに通常の歯科で診察してもらった場合でも、紹介状を書いてもらえば歯科口腔外科で治療してもらうことができます。

5-2 埋伏歯の治療にかかる費用

埋伏歯の治療で、抜歯の場合は保険適応になる場合が多く、開窓して抜歯する処置自体が保険適応で3,000円ほどというのが相場です。また、薬やそのほか費用を含めると5000円は超えると見込んでおきましょう。

牽引と矯正の場合は保険適用外になるケースが多いようです。歯の矯正が基本的に保険適応外なので、この場合の矯正もそれにあたるとされるためです。

またその場合の費用は埋伏歯の状態や本数にもよりますが、だいたい5~15万円ほどだと考えておきましょう。埋伏歯の矯正後に全体の矯正が必要になる場合もあり、その場合も保険外治療となりますので、プラス30万円~80万円がかかる可能性もあります。

矯正治療の方はかなり高額になる可能性もあるので、病院でよく相談してから治療に入るようにしましょう。高額の治療費が発生した場合は、高額療養費制度という国の補助で一部の医療費が返還される場合があるので、該当する場合は申請するといいですね。

まとめ

いかがでしたか?埋伏歯は予防することができない歯の状態なので、埋伏歯が見つかった、または埋伏歯があるのではないか?という場合は、すみやかに医療機関で受診して、必要であればきちんと適切な治療をうけましょう。

歯は一生を共にする大事なものです。問題が起こるまえに定期的な検査や、早め早めの対処をしていくようにしましょう。

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