知っておきたい!親知らず抜歯後のトラブルとその対処法

親知らずを抜歯するにあたって、術後の痛みや出血の有無など、気になることがさまざまあるのではないでしょうか。実際に個人差こそありますが、多少の痛みや出血はともなうのが普通です。
そこでこの記事では、抜歯後に起こるかもしれないトラブルの種類と、痛みや腫れ、出血への対策、抜歯後の食事や生活習慣で気をつけるべきポイントなどについて紹介します。

 

親知らずを抜歯するにあたって、術後の痛みや出血の有無など、気になることがさまざまあるのではないでしょうか。実際に個人差こそありますが、多少の痛みや出血はともなうのが普通です。
そこでこの記事では、抜歯後に起こるかもしれないトラブルの種類と、痛みや腫れ、出血への対策、抜歯後の食事や生活習慣で気をつけるべきポイントなどについて紹介します。

 

知っておきたい!親知らず抜歯後のトラブルとその対処法

この記事の目次

親知らずの抜歯で起こる痛みや腫れの対策

1-1 抜歯後の痛みや腫れはどのくらい続くのか?

親知らずの抜歯の際には麻酔を打つため、その作用で1~3時間ほどはほとんど痛みを感じません。麻酔が切れると痛み出すことがあり、個人差がありますが、抜歯から1~3日程度は痛みや腫れが続くことがあります。
また、横向きに生えていた親知らずを抜歯する際に骨削除した場合や、炎症を起こしていた親知らずを抜歯した場合は、術後の痛みが強いことがありますので、炎症が現在進行形の場合は炎症をおさめてからの抜歯が理想的です。

 

1-2 抜歯後3日以上痛みが続くときはドライソケットを疑ってみる

抜歯後は歯茎に穴が空きます。この穴をふさいで回復させるために血餅(けっぺい)というジェル状の血のかたまりができ、表面にかさぶたができます。しかし、このような血餅やかさぶたがうまくできずに、骨がむき出しになってしまい、感染してしまった状態のことを「ドライソケット」といいます。

ドライソケットは、唾液の分泌が悪いことでうまく血のかたまりができなかったり、食べ物が挟まったり、頻繁にうがいをしたりしたために、かさぶたや血餅が取れてしまうことで起こります。ドライソケットになると、抜歯から3日以上経過しても強い痛みが続きます。また、上あごより下あごの親知らずの抜歯で発生しやすい傾向があります。

ドライソケットを治すためには、1か月程度、歯医者さんに通院することが必要になります。治療方法は、抜歯後の穴に軟膏を入れる方法と、骨に傷をつけて出血させ、血餅の生成を促進させる方法があります。

ドライソケットを放置すると、骨が細菌に感染して骨炎になることがあり、さらに進行すると骨が腐ってしまう骨壊死(こつえし)にもなりかねません。抜歯後の痛みが日増しに強くなる場合は、すぐに歯医者さんで診てもらいましょう。

 

1-3 痛み止め薬は麻酔が切れる前に服用して安静にする

痛み止め薬は服用してから効き出すまでに15~30分程度かかるため、麻酔が切れる前に服用しておけば強い痛みを感じずに済むでしょう。
痛み止め薬は歯医者さんで処方してもらえますが、足りなくなった場合などは市販の痛み止め薬を服用する方法もあります。事前に市販薬を飲んでよいか、通院している歯医者さんで確認しておきましょう。

痛みがなくなれば痛み止め薬は飲まなくてもよいですが、口内は細菌が多いため、しばらくは傷口からばい菌が侵入する可能性があります。そのため、抗生剤の方は処方箋の指示通りにしっかりと飲み切るようにしてください。
また、抜歯した日はアクティブに行動することは避けて、静かに過ごすようにしましょう。

 

1-4 腫れた頬を冷やすのは抜歯後24時間以内

抜歯後、痛みや腫れがあるときは、頬の辺りを冷やしたタオルや冷却ジェルシートなどで冷やすことで和らげる方法があります。
しかし、冷やし過ぎると血流が悪くなり、回復が遅れてしまいかねません。

 

親知らずの抜歯後に起こる出血対策や、スムーズな回復のための注意点

2-1 出血が止まらないときは?自分でできる対策と歯医者さんへ行くべき症状

抜歯後2日程度は唾液に血が混じることがありますが、この程度であれば自然に止まることが多いので心配はありません。
どうしても気になる場合は、清潔なガーゼやティッシュなどを自分の歯と同じくらいの大きさに丸めて、30分程強く噛むことで止血できます。
しかし、ドクドクと出血しているような場合はすぐに歯医者さんに行ってください。また、ごくまれですが、抜歯後一度は止血しても、自宅に戻ってから再度出血することがあります。このようなときは抜歯した箇所の止血が十分でないことがあり得るため、すぐに歯医者さんで診てもらいましょう。

 

2-2 うがい・すすぎのしすぎは回復の妨げに!やさしく、そっとしよう

抜歯後は口の中に違和感を覚えることが多く、うがいやすすぎがしたくなるかもしれません。ですが、できることなら控えた方がよいでしょう。
抜歯後の傷口にはかさぶたができます。うがいやすすぎによってこのかさぶたがはがれてしまうと、再出血を起こしたり、順調な回復を妨げたりしてしまいます。うがいやすすぎをするときには、ブクブクと強く激しく行わず、やさしくするようにしてください。

 

2-3 抜歯したところを舌や指で触らない

抜歯した箇所が気になってしまい、ついつい舌や指で触ってしまう人もいますが、そうするとかさぶたが取れて出血してしまったり、傷口を縫っている糸が取れてしまうことがあります。また、ばい菌が入ってしまうことも考えられます。
さらに、抜歯後にできた穴の部分を回復するために生成される血餅(ジェル状の血のかたまり)が取れてドライソケットの状態になってしまい、治癒が遅れてしまうこともあります。気になるのは分かりますが、患部は触らないようにしましょう。

 

2-4 抜歯したところは歯磨きに注意する

抜歯後の歯みがきには注意が必要です。抜歯した箇所に歯ブラシがあたり、かさぶたが取れて出血すると、回復が遅れてしまうことがあります。歯磨きの際には抜歯した箇所を傷つけないように気を配りましょう。特に親知らずの手前にある歯にブラシをあてるときは要注意です。

 

2-5 全身疾患のある人は事前に医師に相談を

心臓病、高血圧、糖尿病などの全身疾患がある人は、事前に担当の先生に相談しましょう。病状によっては抜歯が禁忌の方もいますし、現在の全身状態や服用している薬がはっきりしない場合は抜歯後に問題が出てしまうことがあるので、抜歯前に主治医の先生との連携が必要となります。

 

親知らずを抜歯した後の食事の注意ポイント

3-1 食事の目安は、麻酔が切れる抜歯後2時間程度

抜歯後の食事は、麻酔が完全に切れたあとにしましょう。だいたい術後2時間後くらいが目安になります。
麻酔が切れていない状態でものを食べると、痛みに対して麻痺している状態なので、唇や頬の内側を知らないうちに噛んでしまうことがあります。温度にも鈍感になっているので、熱い食べ物でやけどをしても気づきづらくなります。

 

3-2 これがおすすめ!抜歯後に好ましい食べ物

抜歯後は傷の回復を促すために、栄養のある食べ物を摂るようにしましょう。
あまり熱いものや辛いものなどの刺激が強い食べ物は傷口が痛むことがあるので避けた方がいいでしょう。
痛みがひどくて食欲がないときには、ゼリーやプリン、ヨーグルトなどがおすすめです。

 

親知らずの抜歯後に気をつけるべき生活習慣

4-1 痛みや腫れが引くまで入浴や運動はなるべく避ける

入浴や運動は血流をよくします。そのため、抜歯して傷ができている部分にもたくさんの血が流れて出血が止まらなくなってしまうことがあります。また、出血しなくてもドクンドクンとうずくような痛みを感じることもあります。
痛みや腫れがひくまでは、運動や熱いお風呂、長時間の入浴は避けるようにしてください。汗を流したいときはぬるめのシャワーをさっと浴びる程度ですませましょう。

 

4-2 喫煙・飲酒は避ける

たばこを吸うと血管が収縮します。そのために血流が悪くなり、傷口の治癒が遅くなります。
一方、アルコールは血流を促進させます。そのため、入浴や運動と同じように血液が必要以上にたくさん流れることで再出血をしたり、出血が止まらなくなってしまうことがあります。どちらも傷口が落ち着くまでは、避けた方がよいでしょう。

 

親知らずの抜歯後に起こりやすいトラブルと対処法

5-1 傷口を縫っている糸がとれてしまった!

歯茎の縫合には自然に溶ける糸を使わないことが多く、抜糸は一般的に約1週間後に行われます。しかし、何らかの拍子で抜糸前に糸が取れてしまうことがあります。このとき出血がなければそのまま様子を見ても大丈夫です。
もしも出血がひどい場合には歯医者さんに診てもらうようにしてください。

 

5-2 抜歯後の穴に食べ物が挟まってしまった!

抜歯後の穴が完全にふさがるには1~3か月程度かかります。その間に食べ物が穴に入ってしまうことがありますが、無理にとろうとしないでゆすぐ程度ですませましょう。気になるときは歯医者さんで取ってもらうようにしてください。
また、抜歯してから数日の間に食べ物が挟まってしまった場合は、抜歯後の穴の回復に必要な血餅の生成を妨げる恐れがあるので、すぐに歯医者さんに行って取ってもらうようにしてください。

 

5-3 抜歯後に歯がしみる!

親知らずの隣の歯が虫歯になっていると、抜歯後に歯がしみるといった症状が出ることがあります。また、抜歯後の痛みがいつまでも残る場合も、実は隣の歯の虫歯が原因ということもあります。このような場合は、親知らず抜歯後の状態が安定してから虫歯の治療を行います。

また、虫歯ができていなくても歯がしみる感覚が起こることもあります。これは、親知らずを抜歯したことで歯茎が下がり、歯根が露出して冷たい食べ物がしみるといった知覚過敏の状態になっているためです。
抜歯後に肉が盛り上がってくれば自然におさまることが多いですが、我慢できないときは歯医者さんに相談して、知覚過敏を抑える薬を塗布するなどの処置をしてもらうとよいでしょう。

 

まとめ

親知らずの抜歯後の痛みや出血の度合い、また抜歯後に起こるトラブルなどには個人差があります。いずれの場合も抜歯後は傷口に触らないようにすること、安静にすること、食事や生活習慣に気をつけることが大切です。今回の記事を参考に、できるだけ早く抜歯後の傷が回復するよう努めましょう。
それでも痛みや出血がひどい時には我慢をせずに、速やかに歯医者さんに相談するようにしましょう。

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