1.歯科口腔外科での親知らずの抜歯費用
矯正や美容目的でない親知らずの抜歯は、保険診療の適応内となります。
親知らずの状態 | 費用 |
真っすぐ | 約2,000円 |
斜め | 約3,500円 |
完全に埋まっている | 約5,000円 |
1-1 まっすぐ生えた親知らず
親知らずがまっすぐ上を向いて生えている場合の抜歯は、大体2,000円程度で行うことができます。
1-2 斜めに生えた親知らず
親知らずが斜めや横向きに生えている場合の抜歯は、大体3,500円程度です。
1-3 完全に埋まった親知らず
完全に埋まった親知らずの抜歯は、大体5,000円程度です。
2.抜歯に必要な時間
歯の生え方によって抜歯時間に歯違いがありますが、通常消毒から麻酔、止血確認、などすべて含め1時間程度見ておくと安心です。
2-1 まっすぐ生えた親知らず
麻酔をし、抜歯してから縫合まで約10分程度です。まっすぐ生えていても虫歯になっていて抜くことが難しい場合や、歯肉が厚く歯茎の切開を行う場合などはさらに時間がかかります。
また、抜歯後の腫れ方や痛み、出血状態によりますが、抜糸、消毒など合わせて3回程度の通院が必要です。上の歯の場合では腫れはほとんどなく、痛みも少ないです。下の歯の場合痛みは強く、平均で5~7日間程度、3割程度の確率で腫れがでます。
2-2 斜めに生えた親知らず
親知らずが斜めや横向きに生えた場合、そのまま上に抜くことができないため、歯冠の部分を分割してとり、そのあとで歯根を抜きます。終わるまで約20分程度です。
また、抜歯後の腫れ方や痛み、出血状態によりますが、抜糸、消毒など合わせ3~4回程度の通院が必要です。痛みは強く、10~14日程度続き強い腫れも起こります。
2-3 完全に埋まった親知らず
歯茎に完全に埋まった親知らずの場合、歯茎を切開し、骨の除去や歯を分割してから抜歯します。抜歯には30分以上かかります。
また、抜歯後の腫れ方や痛み、出血状態によりますが、抜糸、消毒など合わせ3~4回程度の通院が必要になります。痛みや腫れは非常に強く起こり、数日から数週間続くこともあります。
3.早めに抜歯した方が良い理由
親知らずは、目が届きにくい場所に生えるので、虫歯になったときや炎症が起きたときに気づきにくく、悪化しやすいので注意が必要です。
3-1 親知らずはトラブルが多い
親知らずはとても狭い場所に生えてくるので、歯茎の痛みや腫れを引き起こすことが多いです。また、生え方によっては歯並びや隣の歯にも悪い影響を与え、智歯周囲炎を起こせば、最悪の場合命にかかわる状態になります。抜歯はトラブルが起こらない早いうちがお勧めです。
3-2 早いほど腫れや痛みが少ない
親知らずの抜歯は、骨や歯がまだ硬くなっていない若いうちに行うことをお勧めします。抜歯の際に時間がかからず、骨に空気が触れる時間が短くなるため、抜歯後の腫れや痛みが少なく済みます。
3-3 回復しやすい
若いときの方が歯を抜いた場所の骨が早く埋まり、回復が早いです。また二十歳前後で抜歯すれば麻痺などの神経リスクも少ないといわれています。
4.歯科口腔外科を受診できる歯医者さんを全国から探す
お口の痛みがひどく我慢できない!など、いざという時のために通いやすい地域で歯科口腔外科がある歯医者さんを探しておくと便利です。
口腔外科Bookでは、各地域でおすすめの歯科口腔外科がある歯医者さんを紹介しています。ぜひ、参考にしてみてください。
4-1 東京でおすすめの歯科口腔外科
東京でおすすめの歯科口腔外科を↓↓↓のコラムで紹介しています。
歯医者さんごとの特徴やおすすめポイントが詳しく書いてあり、「自分に合ったいい歯医者さんは無いかな?」とお探しの方にお役立ち情報をお届けしています。
4-2 全国で歯科口腔外科がある歯医者さんを探す
4-3 その他の地域の歯医者さん
全国の各都道府県で歯医者さんを検索できます。
https://haisha-yoyaku.jp/
まとめ
親知らずの抜歯は、矯正や美容目的の抜歯でなければ保険が適用されるので、かかる費用にはほとんど差がありません。しかし、治療を行う施設や歯の生え方によって費用や時間は変わってきます。
親知らずの周囲に炎症が起きているときには、放置すると重篤な状態になることもあります。親知らずの状態が気になったら、早めに医師の診断を仰ぎましょう。