親知らずが生えないのはなぜか?痛みをともなう場合の対処法も

親知らずが生えないということはあるのでしょうか?実は、自分では親知らずが生えてないと思っていても、歯茎の奥深いところに埋まっているというケースがよく見られます。親知らずは、一生歯茎に埋まっている場合もあれば、自分自身が気付かないうちに他の歯茎や歯を圧迫して、痛みや腫れを引き起こしてしまうこともあります。

この記事では親知らずが生えないという状態について詳しく解説していきます。また、親知らずが生えない事で起こり得るトラブルや対処法も紹介していきます。親知らずの影響でお口にトラブルを抱えている人はぜひ参考にしてみてください。

 

この記事の目次

親知らずが生えない状態について

親知らずはきちんと4本生え揃う場合もいれば、4本生えない場合もあります。また、1本も生えない場合もあるなど、その人によって状態が全く異なります。

現在は4人に1人が親知らずは生えてこないと言われています。では、なぜ親知らずが生えないのでしょうか?主な理由を3つ見ていきたいと思います。

 

1-1 歯茎に埋まっている状態になっている

親知らずが生えてこないものの中に、歯茎の中に親知らずが埋まったままになっているものがあります。これを専門用語で「埋伏歯(まいふくし)」と呼びます。埋伏歯はそのうち表面に出てくる場合もありますし、一生歯茎の中に埋まったままになっていることもあります。歯茎の中に親知らずがあるかどうかは、レントゲンを撮るとわかります。

 

1-2 顎が退化して小さい

歯茎の中に親知らずが埋まっているのに生えてこないのは、顎が小さいことが原因のひとつです。顎が小さいと親知らず(歯)が生えるスペースがななってしまい、歯茎の外へ出てくることができなくなってしまいます。現代は食生活が変化し、柔らかい物ばかり食べるようになったことで顎の発達が抑制されたことが原因ではないかと考えられています。

このような状態になると、無理に生えてこようとした親知らずが歯茎を傷つけ炎症を起こしてしまう場合があります。

 

1-3 遺伝的な要素

歯の生え方には個人差があり、遺伝や生まれつきの要素も強く現れます。ちなみに親知らず自体がなくても問題はありません。むしろ、現代人は柔らかい物ばかりを食べているので、親知らずの必要性がなく自然と退化している傾向にあります。今後は親知らずが生えない人の方が多くなる可能性が十分にあります。

 

親知らずが生えないと智歯周囲炎になる事もある

親知らずがきちんと生えないと、親知らずの周りが腫れて痛みや膿が出る事があります。これを智歯周囲炎(ちししゅういえん)といいます。
智歯周囲炎の主な特徴を4つ見ていきたいと思います。

 

2-1 20歳前後から腫れや痛みが出ることがある

親知らずは20歳前後から生えてくる歯ですが、実際に生えてくるときは、横に生えてきたり、斜めになっていたり、上手く表面に出てくることができず、歯と歯肉の隙間に汚れが溜まり炎症を起こし腫れや痛みが出てくる場合があります。

 

2-2 繰り返し起こることもある

智歯周囲炎は、一度腫れや痛みが出てきても、1~2週間くらい経つと一旦症状が落ちつき痛みが治まることがあります。

しかし、寝不足などの疲れが原因で抵抗力が落ちてきたりすると、また再び痛み出す可能性もあるので注意が必要です。

 

2-3 口臭が強くなることがある

智歯周囲炎になると、親知らずに膿などが溜まり強烈な臭いを発することで、口臭がかなりきつくなってしまう場合があります。

 

2-4 口が開きにくくなることがある

智歯周囲炎になると、親知らずの周りに膿が溜まり歯茎などの腫れが強く出てしまいます。ひどいときには口を開けるための筋肉にまで炎症が波及してしまうことで、口が開きにくくなってしまうケースも出てきます。

 

親知らずが生えず歯茎が痛むときの対処法8選

親知らずがきちんと生えないと歯茎などが痛むことがあります。そのようなときの対処法を8つ紹介します。歯茎が痛むときの対処の参考にしてください。

 

3-1 痛み止めを飲む

ロキソニンやバファリンなどの鎮静成分が配合された市販薬を飲むと痛みが和らぐ場合があります。市販薬はドラッグストアなどで簡単に手に入りやすいですが、病院で処方される薬は市販薬と同じような名前の薬を処方されたとしても、薬効成分の内容や含有量に差があり、効き目には大きな差があります。時間のある場合には一度歯医者さんで診てもらい、痛み止めを処方してもらうとよいでしょう。

 

3-2 柔らかい歯ブラシを使用する

硬い毛のブラシは歯茎や歯肉を強く刺激してしまうため、痛みが悪化する原因になります。また、硬いブラシを使うと、さらに歯肉を傷つけるか可能性があります。痛みがあるときは柔らかい歯ブラシを使うようにしましょう。

 

3-3 柔らかい食べ物を食べるようにする

硬い物を食べると、痛みのある部分がさらに痛んでしまったり、歯茎を傷つけてしまう場合があります。なるべく柔らかい物を食べたり、痛みが酷いときには、痛くない方の歯で噛むなど工夫をしましょう。

 

3-4 食べカスなどはきちんと取る

歯と歯肉の間に食べカスが溜まってしまうと、細菌が繁殖して歯茎が腫れ、痛みをともなうことがあります。食べた後は必ず柔らかい歯ブラシできちんと磨くようにしましょう。

 

3-5 痛い場所を保冷剤で冷やす

痛みがひどくなってくると頬や歯茎も腫れてきたりします。痛みのある部分が冷せる部位の場合は、保冷剤などを使用して冷やすようにしましょう。

もし保冷剤がすぐにないときは、タオルを水で濡らし冷凍庫で数分冷してから使用するとよいでしょう。

 

3-6 うがい薬で消毒をする

イソジンなどの刺激の少ないうがい薬で、口の中をうがいすると殺菌効果もあり、お口の中が清潔に保てます。

ただし、アルコール成分が多く刺激が強いうがい薬は使用すると逆効果となってしまう場合もあるので使用する際は注意してください。

 

3-7 疲れをしっかり取り、体力の低下を防ぐ

智歯周囲炎は、疲れた時や免疫力が下がっていると、細菌が繁殖しやすくなり腫れや痛みがひどくなります。十分な睡眠を取り、バランスのよい食事を心がけ、体力の低下を防ぎましょう。

 

3-8 歯医者さんできちんと診てもらう

どんどん痛みがひどくなる時や、なかなか痛みが治まらないときは、きちんと歯医者さんで診てもらうようにしましょう。

 親知らずの生え方には個人差がありますが、親知らずが歯茎の中に埋もれている場合は、歯茎や歯肉に炎症が起きて智歯周囲炎になる可能性があるので注意が必要です。智歯周囲炎は、親知らずの周りが腫れて膿が溜まり、口臭や口が開きにくくなるなどのトラブルの原因になります。

もし、親知らずが生えていないのに歯茎などに痛みを感じた場合には、今回紹介した方法で対処しましょう。ただし、対処しても痛みや腫れが治まらない場合は、歯医者さんできちんと診てもらうことが重要です。

場合によっては親知らずの抜歯が必要になりますが、親知らずの抜歯は後遺症として下歯槽神経の麻痺が残る可能性がありますが、インフォームドコンセントを重要に考えている歯医者さんであれば、事前に説明してもらえることがほとんどです。

親知らずの抜歯を検討するときは、メリット・デメリットをきちんと説明してくれる歯医者さんを選ぶようにしましょう。

今日、求めていた歯医者さんが見つかる

 

 

 

監修日:2017年06月19日
遠藤三樹夫 先生監修
経歴・プロフィール

出身校:大阪大学
血液型:O型
誕生日:1956/11/09
出身地:大阪府
趣味・特技:料理